▼ プロフィール
札幌市で歯科医院7院を運営
歯科技工所のDXを推進するベンチャー企業の創業や、歯科医院向けBIツールのスタートアップ支援など、医療分野のほか、スタートアップ支援や起業家支援にも注力
Q. INSPIRAL LEADERS’ NETWORK(ILN)に参加した理由や期待していたことは?
私は医療法人を運営する歯科医師でありながら、ベンチャー企業を創業し、スタートアップや投資の分野にも携わっています。事業の成長を考える上で、「歯科業界の常識にとらわれない新たな視点」が必要だと感じ、異業種の経営者・リーダーと交流できるILNに魅力を感じました。
特に、「実践的な課題へのアドバイスやフィードバックが得られるコミュニティ」である点に期待していました。情報収集だけではなく、自分が直面している課題を具体的に話し合うことで、新たな戦略のヒントを得たいと思ったんです。
Q. 参加前に直面していた課題や挑戦は?
歯科医療やデジタル技工領域を中心に事業を展開する一方で、スタートアップへの投資や起業家支援にも関わってきました。
しかし、「業界の専門性が高いからこそ、視野が狭くなってしまう」という課題が常にありました。
また、日々の業務に追われる中で、「経営者としての意思決定の精度をどのように高めるか」も大きなテーマでした。自分ひとり、あるいは同じ業界の中だけで考えていると、どうしても抜け落ちる視点が出てしまう。そこで、異なる業界や背景を持つメンバーと切磋琢磨できる環境が必要だと痛感したのです。
Q. ILNの1時間セッションを通じてどのようなサポートを受け、どのように課題に取り組んでこられたか?
ILNのセッションでは、芳地さんの豊富な経験や知見をもとに、「本質を捉えるための思考」を重視したアドバイスを受けています。
具体的には以下のようなポイントがありました。
戦略的思考の強化
異業種の経営者の事例や成功パターンを学ぶことで、自分の事業にも転用可能なフレームワークを獲得。
弊社幹部との1on1やミーティングの進め方を見直し、課題抽出と改善策の具体化を徹底。
意思決定の質の向上
「意思決定を行う際にどの要素を重要視し、どのようなリスクを想定すべきか」をロジカルに整理。
データ分析とリスク評価を体系的に学び、より的確な投資判断・経営判断が可能に。
こうしたプロセスを繰り返すことで、「自分の業界を超えた多面的な思考」が身につき、経営判断のスピードと精度を高められました。
Q. 実際に得られた成果や変化、印象に残っているエピソードは?
最大の成果は、「新規事業の方向性がより明確になった」ことです。たとえば、歯科技工所のDXについても、業界内だけの発想にとどまらず、異業種のDXモデルを参考にすることで、新たな付加価値を提供できる可能性が見えてきました。
また、セッションを通じて弊社幹部メンバーとの対話を深めた結果、「実は社内に眠っていた強みや改善すべき課題」を浮き彫りにできたのも大きいですね。その過程で、ビジネスのコア価値を明確化し、事業拡大に向けた優先順位を再設定することができました。
Q. ILNを通じて得た学びや今後のビジネス展開は?
ILNでの学びで特に大きかったのは、「常に外からの視点を取り入れ、変化し続ける市場に合わせて自らをアップデートする」という意識です。
専門性の高い分野だからこそ、社内だけで閉じていると見えなくなるものが多い。
異業種の成功事例や視点を取り入れることで、既存事業にも新たな展開をもたらせる可能性が広がりました。
今後はデジタル歯科技工やスピンアウトした 歯科医院向けのBIツール事業の支援 をさらに発展させるとともに、スタートアップ投資家としても「成長する企業を見極め、起業家を支援する力 」を磨いていきたいです。ILNのコミュニティを通じて得た知見を活かしながら、起業家の方々とも積極的にコラボレーションしていく予定です。
INSPIRAL LEADERS’ NETWORK(ILN)のプレミアム会員として、戦略的思考の強化・投資判断の向上・事業課題の本質を捉える力を大きく伸ばすことができました。
異業種のトップリーダーとの交流やディスカッションを通じて、「自分のビジネスを客観視し、新たな価値を創造する」ためのヒントを得られるのがILNの最大の魅力です。
今後もこの学びを活かし、医療・歯科業界のDXだけでなく、業界の垣根を超えた新たなビジネスモデルや起業家支援にも取り組んでいきたいと思います。
「常に新しい視点を取り入れ、次の一手を考え続ける」──ILNは、そのための最良のコミュニティだと確信しています。